井上尚弥はプロ入りしてライトフライ級から始まって、階級を次々と上げてきて勝利を積み重ね、現在23戦23勝(20KO勝ち)。
そして3階級制覇を成し遂げていますが、現在の階級は何キロか、次の目標はさらに階級を上げて4階級制覇をするのか気になりますね。
また井岡一翔と仲が悪いのでは、という情報もありますが、井上のツイッターでの発言が関係しているみたいなので、そのあたりを調べてみました。
井上尚弥は2012年にプロ入りし、最初はライトフライ級(48.97キロ以下)で王座を目指して戦っていて、2014年に王座を獲得しました。プロ入りわずか6戦目での世界王座の獲得でした。これは当時の日本人男子では最速の記録だそうです。
このことからも井上尚弥が非凡な才能を持った凄い選手であることが分かります。
しかしこのライトフライ級で試合をするのは減量が厳しいということがあり、井上尚弥は1回の防衛戦を勝利した後、1階級上ではなく2階級上のスーパーフライ級で戦うことを決意しました。
井上尚弥の階級の変遷を箇条書きにすると以下のようになります。
ということで現在(2022年8月)の井上尚弥の階級はバンタム級で53.52キロ以下です。
バンタム級には2022年8月時点で約4年間在籍しているわけですが、そろそろ次のスーパーバンタム級(1.8キロ程上がる)に上がっても良いころと思われますが、井上尚弥自身の考えは少し違うようです。
そして次の試合について、ドネアとの再戦後のインタビューで井上尚弥は次のように答えています。
「早くスーパーバンタム級に上げて4階級制覇をしてほしいという声も耳にしています。しかし、バンタム級で3団体統一できたので、ここまできたら4団体統一をしたい。
WBO世界バンタム級王者にはポール・バトラー(英国)がいるので、バトラーとの同級4団体統一戦をしたい。こちらはやる気満々でいますので、バトラー次第でしょう。自分としては日本でやってもいいし、イギリスでやりたいということならイギリスまで出向いてもまったく問題ないです。
4団体を統一することで、自分の価値を上げたいと思っています。バンタム級で4団体を統一してスーパーバンタム級に上げるのと、3団体統一で上げるのではアメリカでの評価も違ってくるはずなので。そういう理由で4団体統一には価値があると思っています。」
このように、井上尚弥が次に目標にしていることは、バンタム級で4団体統一をすることと、スーパーバンタム級に上げること、この二つになります。
そして4階級制覇が先か、バンタム級での4団体統一が先か、について一般の視聴者たちは4階級制覇の方を早くやって欲しいという意見が多いのですが、井上尚弥自身は4団体統一の方を先にやりたいと考えている、ということになります。
ただボクシングの対戦は相手の合意も要るので、井上尚弥側の思う通りの試合を組めるとは限りません。ただ2022年中にバトラー戦が組めない場合は、階級上げに移る可能性があることもほのめかしています。
いずれにしても今の井上尚弥の強さから考えれば、どの相手と戦っても勝てそうな気がしますよね。これからどんな試合が見れるか楽しみです。
ある人とある人が仲が良いとか、悪いとかは、大概何か一つの事柄に対して意見を言った時に、二入の意見が食い違った時に起こることが多い。
井上尚弥と井岡一翔の場合は、井岡一翔がタトゥーをして試合をして、後でツイッターで京口紘人(井岡と親交のあるWBAライトフライ級王者)が意見を出した。その意見とは「悪い奴は悪い。見た目だけで判断するのはどうかと。刺青が入ってるけど良い人いっぱい知ってる。人間性を否定してる人は一体なんなのか」というもの。
同じボクサー仲間ということで、京口は井岡を擁護する意見を言ったのでしょう。
それに反応する形で井上尚弥が意見を言った。井上は「ルールは守らなくてはならない」とごく当たり前の反応を出した。ただルール違反をした井岡と、それをとがめた井上の意見が対立する格好になっていた。
こうした流れを見たボクシングファンの中には、井岡と井上の仲が悪いと、とった人もいるでしょう。
でもこのいきさつを冷静に見るとなんにも二人は言い合いになったわけでもないし、井上の意見も井岡をたしなめるような言い方にはなっていなかった。ただ一般的な当たり前の意見を述べただけ、というのがすべてであると思われます。
だから二人は直接にはそのことで話はしてないし、喧嘩にも勿論なっていない。結局一部のファンの思い込みが原因で仲が良いの悪いのという話になっただけのようです。
今後井岡は防衛戦が控えているし、井上も4団体統一や4階級制覇の試合が待っている。二人は階級が接近していて、互いに相手を意識する間柄となっているようですが、それぞれの道でそれぞれの対戦相手と精いっぱい戦って良い試合を私たちに見せて欲しいものです。
井上尚弥と井岡一翔は階級が一つ違う世界チャンピオンで、今後もそれぞれに次の大事な対戦が控えています。ボクシングファンとしては二人とも、それぞれの階級で活躍して、良いパフォーマンスを見せて欲しいと願っていると思います。
二人の対戦を見たいという意見もありますが、今はまず予定された試合で頑張って欲しいものです。