石丸伸二は「政治屋を一掃する」という言葉で、これまでの政治家の悪いイメージを払拭した新しい政治家像を訴えているのだと思います。
石丸伸二自身は子供のころから市長になると言っていて、政治家に興味を持っていたようです。
古市氏との会話で石丸構文が炸裂して、古市氏が結局聞き出せなかった政治屋の定義。
そして石丸伸二が政治家になった理由について解説します。
政治屋とは何か?
◇政治屋を一掃する
石丸伸二は政治屋を一掃すると言っていますが、この発言が本当に実行出来たら痛快でしょう。
大体日本においては政治というと、分かりにくいもの、難しいもの、自分たちには関係ないものの代名詞のようになっていますよね。
ニュースを見ていると、政治家の裏金問題など悪いことをする政治家は後を絶ちません。
それらの悪い政治家を一掃できれば、日本の政治家のイメージも随分変わるでしょう。
これは政策ではなく、信念、信条というべきものだと思われます。
◇政治屋の定義
では石丸伸二の言う政治屋とはどういう意味でしょうか。
まず定義などという言葉を使うところが石丸伸二の特徴ですね。
普段あまり使わない、ちょっと固い、学問的臭いのする言葉ですよね。
やはり京大卒で考えることが好きな人ということが分かります。
いずれにしても本人が都知事選の4候補者共同会見などで何度か説明しています。
「仕事をするふりをして、一向に成果を上げない政治家」「政治屋とは私利私欲のために政治をする人」
そういう輩が多いので、自分は国民のために政治をしたい、と言っています。
別の言い方をすれば、多くの職業の仕事は収入を得るためにするものですが、石丸伸二は政治については収入のためにする仕事ではない、と言っているということでしょう。
◇政治屋の定義を巡って古市氏との間で繰り広げられた石丸構文
2024東京都知事選の開票速報の中で行われた石丸氏へのインタビューで、古市氏が政治屋とはどういうものか聞いたとき、定義は先ほど言いましたよ。
もう一度言えというのですか?と質問に質問で返したので会話が成立しないという、石丸劇場が開催されてしまいました。
その時のやり取りを収録した動画がこれです。
「【東京都知事選挙】石丸伸二氏に聞く 今後の政治活動など 小池氏当確」
私が思うに、古市氏の批判にさらされないように、石丸氏の防衛本能が働いた結果ではないか。
しかしこのやり取りを放送で聞いた人は、理屈っぽい人、礼儀知らずの変人という感触を抱いた人も多かったのではないでしょうか。
石丸伸二が政治家になった理由は?
石丸伸二は安芸高田市の市長をしていて、途中で都知事選に立候補しました。
でも、そもそもなぜ政治家をすることになったのでしょうか。
◇政治家になったきっかけ
石丸伸二が政治に関心を持ったのは、最初三菱UFJ銀行の銀行員として経済の分析をしだしてからだと、本人は言っています。
経済が動いていくその根元には政治が絡んでいる。なので政治がダメだと経済もダメになってしまう。
20代の頃から政治家になることは頭にありました。
銀行員のキャリアを積んで、50歳か60歳ぐらいで政治家になればいいかなと思っていました。
ところが2020年に河井事件というのがありました。
いわゆる収賄事件で安芸高田市の前市長が辞職して、その後任には元市長の子分みたいな人が無投票で選ばれそうだというニュースを石丸伸二は見ました。
河井事件: 2019年7月21日に行われた第25回参議院議員通常選挙の広島県選挙区において立候補していた自由民主党の河井案里を当選させるために、その夫であり自由民主党の衆議院議員でもある河井克行が、案里と共謀して大規模な買収行為を行った事件 [ウィキペディアから引用]
そのような事件があったのなら選挙はするべきだと思い、自分が出てやろうと考えました。
ニュースを見た日に一晩考えて、次の日起きても考えは変わらなかったので、会社には「辞めます」と言って、広島に飛んで帰りました。
出馬を決めたのは2020年の7月8日で、投開票日まで1か月しかありませんでした。
迷っている暇もありませんでした。
なのでもし河井事件が起きていなければ、今も銀行員をしていたと思います。
大手の銀行員を辞めることは、普通の人なら大きな決断が要ることですが、石丸伸二にとっては政治家になって政治の腐敗を正し、街の活性化に貢献できることを考えれば、当然の決断だったようで、その辺りは人物的に大物だなと感じさせられることですね。
まとめ
- 石丸伸二の言う政治屋とは、私利私欲(議員報酬その他の利得)のために政治をする人のこと。
- 石丸伸二は政治屋を一掃して、国民のために政治をしたい、と言っています。
- 石丸伸二は自分を批判しようとする人に対しては、石丸構文を使って撃退する場合がある。
- 石丸伸二が政治家になった理由は、河合事件という政治家による汚職事件が出身地の広島であったことがきっかけで安芸高田市長になったことから始まっている。
子供のころから自分は市長になる、と言っていたこともある石丸伸二は、実際安芸高田市長になりました。
そのことで政治家としての経験も積み、snsなどのネットを通じて賛同、支援を集めることにも成功し、都知事選では2位に終わったが、次の活躍の場を探っているものと思われます。
従来型の政治家の持つ欠点の無い、新しいタイプの政治家である石丸伸二。今後の動向に注目ですね。
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