小泉進次郎という政治家は、父親譲りで何か人を引き付けるものを持っているように感じます。
街頭にひとたび現れると、大きな人だかりが出来ます。
そんな良いものを持っている小泉進次郎ですが、話し方が詩人みたいで分かりにくいことがある、という批判が出ています。
そういう状態で果たして総理に成れるのでしょうか。その点をちょっと考察してみます。
小泉進次郎は詩人のまま総裁に?
小泉進次郎の自民党総裁選(12日告示、27日投開票)出馬が2024年9月6日、正式に表明されました。
候補者は12人が乱立するという異常事態?となっています。
党員・党友調査の結果では1位は石破氏、2位に小泉進次郎氏、3位に高市早苗が続いているという情勢のようです。
このブログでは、予想ではなく仮に小泉進次郎が総裁になったら、という想定での記事を書こうと思います。
◇「ポエム」「進次郎構文」に対する反省の弁を述べた
自民党の総裁にもし選出されれば、内閣総理大臣指名選挙を経て日本の総理になる可能性が非常に高くなります。
そのことを本人も意識してか、出馬表明の記者会見の席で「環境大臣時代に私の発言が適切に伝わっていなかったとしたら、それは反省しています」と述べました。
そして「国民に伝えたいことが明確に伝わるよう努力したい」とも述べて、どうやら詩人は返上できるように頑張るということのようです。
国のトップの位置に就く者としては、当然語る内容が明確で分かり易いことは必須条件でしょう。
そもそも政治家はしゃべることが仕事と言っても過言ではないでしょうから、その話の内容が意味不明では許されません。
◇緊急世論調査の結果は?
日本経済新聞社とテレビ東京による緊急世論調査では、総裁にふさわしい人のトップは23%で小泉進次郎でした。
2位に石破氏が続きます。
自民党の党員や党友と、一般国民とでは考え方が異なっています。
ただ世論というものも、直接ではなくてもそれなりに総裁選に影響力はあるのではないでしょうか。
◇首相になる資質は?
同じ記者会見の席で首相になる資質があるかとの質問に対しては、「国民に判断をいただくこと」としました。
つまりもし自分が自民党総裁に選ばれて衆議院の解散総選挙を実施し、もしその資質が無いと判断されたら、自民党が選挙で敗北し、民主党などの野党から総理が選出される、という意味ですね。
その辺りのことを踏まえて、今後自民党の中で総裁が選ばれていくのでしょう。
総理の珍発言は許されない!~過去の珍発言
小泉進次郎は過去にいろいろ珍発言をしていますが、総理にもしなることがあれば言い方を変えていかないと枝葉末節な批判でダメな総理というレッテルを貼られかねません。
そこで、もう一度過去の珍?発言の主なものを振り返ってみたいと思います。
◇小泉進次郎の過去の珍発言についての解説
①『気候変動問題はセクシーに』という発言をしたとして「言葉が軽い」などと批判の声が多い。
この写真は2019年にスペインで開かれた、国連のCOP25の会場で流ちょうな英語で発言をする小泉進次郎をとらえた写真です。
実は「セクシー」発言はCOP25の会場ではなく、それに先立って国連温暖化サミット出席のためにニューヨークに出張した際のものでした。
そして多くの批判する意見とは違う意見も見られます。
例えばニュージャージー州在住のジャーナリスト冷泉彰彦氏のコメントでは、そもそもこの「セクシー」という言い方は、クリスティーナ・フィゲレス氏というコスタリカの外交官の発言を引用しただけなのです。
このフィゲレス氏というのは、パリ協定を主導した国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の事務局長だった人物で、さらにこの2019年の国連気候変動サミットの中心人物の1人でした。
つまり批判するに値しないとの意見です。
② 『野球部員だった私は水筒を使っていたけど、環境配慮の観点で水筒を使っていなかった』
今ではペットボトルの水やお茶を飲んでは、そのボトルをどんどん捨てていくが、昔はみんな水筒に入れた水やお茶を飲んでいました。
プラスチックごみが増えている現状があるんですね。
ただ自分が野球部員だった時には水筒というものが環境配慮になっていた、ということには気づかなかった、という意味を言いたかった。
→これは言おうとしていることは正しいが、言葉が足りていないので理解しづらい文になっている、ということでしょう。
③『反省していると言いながら反省している色が見えない。そう言ったご指摘に対しても私自身の問題だと反省している』
→反省するということについて指摘されているので、反省以外の言葉で回答すべきでしょう。
なので例えば、反省はしてますが以後そのような誤解を受けないよう注意していきたいと思います、などとすべきでしょうね。
④『政治に無関心であることは政治に無関心のままでいられる』
これなどはいわゆる小泉構文そのものでしょう。
ある言葉の説明にその言葉自体を使ってしまい、意味が分からないというもの。
→政治に無関心であることは、選挙に行かなかったり、社会に対する不満があっても諦めてしまうことにつながるので、国民の態度としては良くない、などと言うべきでしょう。
小泉進次郎はお父さん(小泉純一郎)譲りともいえる、独特の人を引き付ける話術、話し方を持っている政治家でしょう。
その点はむしろ長所だと思いますが、意味の分かりにくいいわゆる小泉構文は今後封印されるのが良いように思いますね。
まとめ
- 首相になる資質があるかどうかは「国民に判断をいただくこと」とした小泉進次郎。であるなら自民党において小泉進次郎が党の顔としてふさわしいかどうか、の判断にかかってきそうです。
- もし小泉進次郎が総理に成ったら、意味の分かりにくい、詩人のようないわゆる小泉構文や珍発言は封印しなければならないでしょう。
小泉進次郎が総理になるには、総裁選と衆議院選挙という二つのハードルを越える必要があります。
つまり自民党の中で支持されることと、国民が自民党を支持することです。
可能性は勿論ありますが、もしなった場合、小泉進次郎は自己改革に取り組む必要がありそうですね。
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