蓮舫は2024都知事選を戦い負けましたが、負けた要因はいくつかあるようです。
現職の強さ、snsやネットの活用で集票する若い候補の進出など。
しかしテレビでの主張の場が無かったことが残念とも言っています。
そんな蓮舫の次のねらいは何なのか、調べてみました。
アメリカの大統領選では必ずテレビ討論会が開催され、視聴率も高いです。
人口3.3億人のうち5千万人とか8千万人の人が見るようです。
上の写真は2024年6月に行われた、秋の大統領選に向けたトランプ氏とバイデン氏によるテレビ討論会の写真です。
日本におけるテレビ討論会というと、2000年06月12日に行われた7党党首公開討論会がありますが、小泉純一郎自民党総裁、神崎武法公明党代表、扇千景保守党党首、鳩山由紀夫民主党代表、志位和夫日本共産党委員長、土井たか子社民党党首、小沢一郎自由党党首の7者によるものでした。
この時のNHKの生中継の視聴率は4.9%で高視聴率とされていますが、アメリカと比べるとかなり低い視聴率です。
◇テレビ討論会は小池氏の公務を理由にした欠席で実現できず
テレビ局が主要な候補者に声をかけて開こうとしていたテレビ討論会に、小池氏は公務の都合を理由に欠席の返事を繰り返しました。
そのことはテレビのニュースでも幾度か報じられていました。
蓮舫氏は堂々と正面から戦いをしたかったようです。
小池氏の老獪なややズルい手を使われた、という印象です。
そういうことを悪いことだという世論が、まだ日本にはできていません。
なので現職の強みであっさりと断られてしまうのです。
その点については蓮舫氏も「候補者討論会が成立しなかったのは、私はフェアではなかったと今でも思っています」と述べています。
もし討論会が開かれていたら、違った選挙結果になっていたかもしれません。
蓮舫氏いわく、「私には政策もあるし、経験もある。小池氏が打ち出した政策に対する対案もある」とのことです。
◇国民が政治に関心を持たないと政治が腐敗していく!
もっと国民の多くが政治に関心を持たないと、政治家は国民目線の良い政治をせず、自分たちの私腹を肥やすことに注力してしまうでしょう。
最近の出来事でも、統一教会の日本の政治家への接近・関与の問題や、政治家の裏金問題など国民の目の届かないところで、政治家は悪いことをばれないように悪知恵を駆使してやってしまいます。
政治家が何をやっているのかは、なかなか見えにくいので、テレビでの討論会などは国民がそれをちょっとでも垣間見れる大事な機会だろうと思います。
今後はそういう機会がもっと増えていくことを願いたいものです。
◇小池氏が討論会欠席することをsnsで拡散して、出席を促す手は無かったのか?
今から考えれば、小池百合子が公務を理由に討論会に出れないというのなら、そのことをsnsで訴えて、拡散すれば、出ざるを得なくさせることも出来たのではないか、とも思ってしまいます。
2位に食い込んだ石丸候補のように、ネットやsnsの活用の上手い政治家ならできたかもしれません。
蓮舫氏はちょっとその点の力不足があったかもしれません。
都知事選の後、蓮舫氏の今後についていろいろと取りざたされてきましたが、都知事選の直後から次の国政には出ない旨の発言がありました。
都知事選を通じて街頭演説の際、演説の聴衆との結びつきの確かさのようなものを蓮舫氏は感じていて、いわゆる手ごたえがあったようです。
なのでそこで得られた都民とのつながりを無駄にせず、4年後の都知事選を視野に入れる選択肢は十分に考えられることなのでしょう。
2024年08月06日配信の「時事ドットコムニュース」に、蓮舫氏は都知事選に再挑戦する意向を明らかにした、と報じています。
◇都知事選2028を占う!
今回の都知事選2024で大躍進を遂げた、石丸伸二氏も国政で大きな動きが出来なかった場合(衆議院選挙で敗れるなど)、また次の都知事選に出てくることもあり得るでしょう。
さらに過去の都知事で4選した人はまだないそうですが、小池百合子の参戦も考えられます。
すると今回と全く同じ『小池・蓮舫・石丸』の三つ巴戦となり、近年の選挙としては非常に面白い?選挙になる可能性があります。
政治にも、そんな面白さもある意味で必要ではないでしょうか。
これまで特に若い世代の人の間で広がっていた、政治に対する無関心、世の中の不満に対する諦め感、
そんな悪循環を一気に吹き飛ばしてくれるような気もします。
政治は難しいもの、分からない、どうせ世の中は変わらない、自分とは関係ない、そんな諦めムードを払しょくしていかないといけません。
そういう時に、この三者三様の政治ショーは政治に関心のない人々に関心を持ってもらう絶好の機会になると思います。
2024都知事選が終わったばかりで、4年後のことを言うのもなんですが、私の予想では蓮舫氏に勝算はあると思います。
今回の選挙戦でも蓮舫氏はあらゆることに、正面からぶつかっていく姿勢を貫いていましたので、往々にして政治家に欠如しがちな誠実さを感じます。
今後も大きな目標に向かって戦って行って欲しいものです。
そういう誠実さはきっと東京の都民にも受け入れられることだと思います。
政治の世界では先のことを推測するのは難しいことが多いですが、蓮舫が2028都知事選に出るのは間違いなさそうです。
これから4年間の間に蓮舫はどんな勉強をし、どんな政策を都民に対して示すことができるのでしょうか。
蓮舫都知事が誕生すると、どんな都政をして都民の暮らしをより良いものにしていけるのか、じっくりと見ていきたいと思います。