サイエンスドリームは科学好きの人ならつい見たくなる話題を扱う動画チャンネル。しかし心地よい声で流ちょうに解説している声の主は何者なんでしょうか。
科学のことが得意な人にしては、その語り口がなめらかで上手。調べてみると意外な人がナレーターを務めていました。
本当の投稿者は何者で学歴や経歴は?専門家、それとも学生? その正体に迫ります。
南極の氷が溶けたらどうなる?とか、科学好きの人ならちょっと見てみようと思う動画がたくさん投稿されているチャンネルがこのサイエンスドリーム。
動画で話している人の声は聞き取りやすく、耳障りがよく、話すテンポもちょうど良い。声優などのプロの人では、と感じるような声ですよね。
そこでサイエンスドリーム、ツイッター、ナレーターで検索してみると、いきなり答えが見つかりました。
森口裕喜(もりぐち ひろき)さんという方で、奈良県出身。
2016年大阪の劇団「カンセイの法則」に入団。2020年自身で脚本、演出、出演をする演劇ユニット「もりつぼlabo」を立ち上げる。
芸能事務所「OFFICE MINAMIKAZE」に所属。現在は声優以外にも舞台、シナリオ、音楽など幅広く活動中。
やはり声の主はプロの声優さんでした。ということはサイエンスドリームの本当の投稿者は別にいるということになりますので、それも調べてみました。
サイエンスドリームはツイッターにもアカウントを持っていて、そこでの説明文に「科学は世界を見る窓! 古生物学・進化生物学に関連した動画をアップするチャンネルです。 科学が好きな人と繋がれると嬉しいです。 Youtube 【 サイエンスドリーム Science Dream】 土曜日20時に動画がアップされます。」とあります。
この説明文から投稿者の方は、古生物学・進化生物学を学んでいる学生とか、その分野の研究者、サイエンスライターなどが考えられます。
しかしネットでいくら調べても投稿者の正体、学歴、経歴に行きつく情報は出てきませんでした。
ただこのチャンネルは純粋に科学的な内容を扱っていて、正しい知識を持っている人が制作しており、ふざけた内容は見受けられず、教育的ともいえる動画となっています。
これだけの豊富な内容からすると、複数の人が共同で運営しているかもしれません。
このナレーターさんは科学の専門家ではないので、投稿者自身ではないと思います。
投稿者は別に居て、その人が面白いと思った科学的事実や、トピックスなどを先ず取り上げ、その科学的解説を文章にする。
ここで骨組みは決まります。その後の作業としては次のようなことがあると思われます。
1)そのトピックスをより分かりやすく、面白くなるようにシナリオを考え文章化し、動画の台本を仕上げる。
2)そのトピックスに関係する画像や資料を集める。
3)さらにBGMも用意する。
4)そして台本に従ってナレーションを録音する。
5)最後に画像、BGM、ナレーションを一つの動画にまとめ編集する。
これらの作業をできる人を集め、手順を踏んで動画を作成していく。だから投稿者以外に数人のメンバーで制作に取り組んでいると思われます。
しかしナレーターの森口 裕貴さんはシナリオや音楽の仕事もしているので、画像や資料集め以外はすべて引き受けているかもしれません。
以上がサイエンスドリームのナレーター、および投稿者の学歴や経歴について分かったことです。
次はサイエンスドリームが取り扱っている科学のジャンルについて、その動画を見ると何か科学全般を扱っているようにも見えますので、実際そうなのか気になったので、中身を詳しく見てみました。
このチャンネルは古生物学や進化生物学に関する、面白い疑問やよく取り上げられる話題をどんどん動画にアップしていますが、一部の動画は別の分野の話題になっています。
2022年9月6日時点でアップされていた75の動画を眺めてみると、次の8つの動画は古生物学や進化生物学とは違う分野の動画になっています。宇宙論、地球科学、気象学、人体生理学の分野の話題と思われます。
サイエンスドリームの投稿者は古生物学や進化生物学だけでなく、これらの分野の知識も豊富だと思われます。
もっとも、古生物学を学んでいくには、気象学や地球科学などの知識もある程度必要になるのかもしれませんので、関連知識としてそれらのネタも扱っているということなのでしょう。
古生物学や進化生物学とは違う分野の動画のタイトルを挙げてみると、次のようになります。
ということで、このチャンネルは科学系のネタ全般を扱っているのではなく、あくまで古生物学と進化生物学のネタが中心で、一部関連知識で宇宙、地球、気象、人体といった内容の動画もアップされているということのようです。
恐竜や地球温暖化などの誰しも興味を抱くネタの動画をアップされているサイエンスドリーム。
今後もみんなが抱く疑問や興味あるネタの動画をどんどん出してほしいですね。