漁をする様子を、ダイナミックな動画で世界中の人に見せてくれている瀬戸内海の漁師まさと。
動画を見て興味を抱いた若者が弟子入りしてきたので、動画制作も漁もやり易くなったはず。
以前は漁師という仕事にいくばくか不安を抱いていたまさとですが、ユーチューブが軌道乗ってからは不安も払拭された模様。
そんなまさとの漁港はどこか?気になる収入は?けん君の修行っぷりも調べました。
漁師まさと(YouTube)の漁港はどこ?
漁師まさとが住んでいる所は愛媛県今治市の大島で、南東部にある志津見地区の小さな漁師町に、その漁港はあります。
大きな地図で見ると、大島は今治寄りにあるのが分かります。
車でしまなみ海道を通れば、本州から陸続きで大島に行けます。
しまなみ海道は尾道から今治へと向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、馬島の7つの島を通っています。
大島の地図を見ると、南東部に愛媛県漁協 津倉支所があって、そこから200mほど南西の位置に志津見(しつみ)漁港はあります。
動画の中から漁港の風景が分かる画像を2枚ご紹介します。
のどかな田舎の漁港が船から見えています。
まさとはいつもこの漁港から船を出して、日々漁に励んでいます。
丘に居るものにとっては、自然の中でする仕事はちょっとあこがれも感じますが、勿論作業や経営的な大変さを伴うものでしょうから、まさとの動画を見て驚いたり、感心したりするばかりです。
漁師まさとの収入は?
「【暴露】漁の給料がヤバすぎたww」の動画では、愛媛県今治市の燧灘(ひうちなだ)という漁場で底引き網漁をしたときの売上と利益を公開してます。
ヤバすぎたとは、多すぎたのか、少なすぎたのか、どっちだったんでしょう。
漁師まさとの漁は底引き網漁がメインで、漁場に出てその網を海底に沈めて船を走らせ網に入った魚を船の上に引き上げ、船上で魚を選別して捕獲するというやりかたです。
この作業を2回3回4回と繰り返していきます。
海の底にはカニや魚、イカ・タコや貝以外にもヒトデやゴミなども多く、選別作業が大変そうです。
お金になる魚やカニ以外は海に戻します。
漁が終わると、船を港に戻し、捕獲した魚を軽トラックに積み替えて、松山市の中央卸売市場へ運び込み、買い取ってもらいます。
ここで受け取った金額が売上金で、ここから船と軽トラックの燃料代を引いたものが給料を取る前の利益となります。
売上の明細は市場からすべての魚の種類ごとに、その重量と単価が記載された表となってもらえます。
たくさん獲れていても単価の低い魚は売り上げが少なく、量は少なくても単価の高い魚は売り上げが大きい。
この日の実際の売上は24,000円程でした。これに消費税を加算して市場の手数料を差し引き、いただける売上金は20,177円でした。
経費の燃料代は約2万円でしたので、利益は177円となりました。
この日は新人のけん君と二人で漁をしたので、二人の人件費、日当を払わないといけないのですが177円では無理です。
これは確かにヤバすぎますね。つまり給料分が稼げなかったのでヤバかったんですね。
そういえば、漁が終わって二人でご飯を食べる時、吉野家に行こうかと、まさとが言っていました。
安く上げようとしているな、とは思いましたがこんな結果を大体予想できていたんでしょうね。
まさと自身が言っていますが、漁というのは運だと。
1回の漁で10万円を稼げることもあるそうで、大漁、不漁の波がある訳ですね。
なので漁師さんの給料はどうなのかというのは、単純には言えないものなんですね。
まさとの話からは、最近は自分が行っている漁場は魚が減っていて不漁になることが多いそうです。
このままではいずれ廃業に追い込まれる恐れもあるので、今は動画を撮りユーチューブにアップして副収入の道を探っているということです。
別の動画で漁師ワタルさんとのコラボ動画というのもあって、他府県の漁場で大漁となって大喜びしている様子もありますので、漁師まさとも漁場を変えてみる検討をしてみても良いのではないか、と素人ながらも思ってしまいます。
またサブチャンネルで「漁師まさと&けん」というのがあって、まさとの動画を見てまさとの元に弟子として入って来た”けん”という若者が担当しているチャンネルなんですが、そこに出ている「漁師なれるんか?新人に質問を100個ぶつけてみた」という動画の中で、まさとはけんから逆に質問されて、漁師の収入とユーチューブの収入では、どちらが大きいですかと聞かれ、今はユーチューブの収入が漁師の収入に近づいていると言っています。
ということは、大まかに収入が倍近くになったということでしょう。
2023年3月時点のまさとの登録者数は14.7万人なので、ユーチューブの収入は月数十万というところだと思われます。
この副収入が発生したことで、まさとは新人の”けん”を雇い入れる決心がついたと思われます。
まさとは獲れた魚のネット販売も模索していて、本業は今まで通り続けつつ、ユーチューブやネット販売も並行してやって行こうとしています。
けんも今はまさとに付いて修行中ですが、いずれ独立して、まさとのように漁師をしながらユーチューバーとしても活動しようと考えているのかもしれませんね。
新人けん君の修行っぷりは?
まさと自身ユーチューブを始めた時は、漁師見習の弟子を雇い入れるなんてことは想像もしなかった展開だそうです。
ただ動画が多くの人に見られるようなって、視聴者の中から見習いとして雇ってほしいという要望がときどき寄せられるようになり、ユーチューブの収入も段々増えてくると、忙しい時などは雇っても良いかなと思うようになったそうです。
以前に”さつき”という若者が来たときは、最初はうまく行っていたのですが、途中で気が合わなくなったようで結局辞めてしまいました。
なので今回のけん君は2人目です。けん君は兵庫県尼崎市出身の20歳の若者で、やはりまさとのユーチューブ動画を見て、漁師になりたいと思い、まさとの元にやって来ました。
高校では吹奏楽部で打楽器をやっていました。身長170cmで体重48kg。
趣味は釣りで、魚屋さんで8か月バイトもしていました。そこでは真鯛とハマチをさばいていたそうです。
けん君は魚に興味があり、漁師になりたいと思うほど魚が好きなんでしょうね。
仕事はやはりいやいやではできないし、続きませんよね。好きこそものの上手なれとも言いますしね。
今回のけん君の場合は、まさとともそこそこ馬が合っているみたいで、今のところ順調に修行も進み、良い相方として頑張っているようです。
けん君が運営しているユーチューブチャンネルに「休学して島暮らし」というのがあります。
そちらの動画から分かりましたが、けん君は実は大学に通っていたんですね。
ところが今回の漁師に弟子入りの為かどうか、大学を留年してしまいました。
そして休学届けを出して、まさとの所で1年間修業することにしたようです。
修業内容は漁師になることとユーチューブ制作です。
まさとはその両方を実践している人なので、両方とも伝授してもらえれば、けんとしては一挙両得、一石二鳥という訳です。
動画の中でけんは言っていますが、自分が弟子入りするのは、やりたかったことを好きにやるという感覚で、何が何でも漁師になりたいというのとは微妙に違うらしいです。
彼のモットーは「今を気楽に生きる」だそうで、面白い若者です。
実は私も「おもろい人生」を歩みたくて、今ブログを書いています。
今やっていることの先に何が待っているのか、わからないところが面白い、と感じます。けん君もそんな感覚ではないかと思います。
まとめ
- まさとの漁港は、愛媛県今治市の大島の南東部にある志津見地区の小さな漁師町にあり、しまなみ海道を通れば、車で本州から陸続きで行くことが出来る。
- 漁師まさと(YouTube)の収入は、底引き網漁によるもので、稼げるときもあれば、燃料代で赤字になることもあり、色々だが平均すると近年は厳しく、ユーチューブの収益と漁の収入が同じぐらいになってきている。
- けん君はまさとの元で漁師になることとユーチューブ制作を勉強しようとしていて、まさとともそこそこ気が合っていて、修業はうまく行っているようです。
まさとは漁での利益が段々出しにくくなってきていて、それをユーチューブでカバーしようとしています。
弟子入りしたけん君もまた、漁師の勉強とユーチューブの勉強を2本立てでやっていて、まさとと同じような未来を描いているようです。
ユーチューブの動画のおかげで、若い人が漁師に弟子入りしようと考えて、行動するというのは今風の就労パターンと言っても良いかもしれませんね。
まさともけん君も思った通りにうまく行くと良いですね。
コメント