大愚和尚の一問一答は相談が3千人待ち?寺継承のいきさつは?

大愚和尚の一問一答は様々な人生相談に、仏教の教えに沿って答えてくれるというとても人気のチャンネルです。

ただ人気があり過ぎて、3000人待ちになっているとも言われます。

そんなチャンネルを運営する大愚和尚が、寺の住職になったいきさつはどんなものだったのでしょうか。

また事業の経営もしているらしいですが、どんな事業なのか調べてみました。

大愚和尚の一問一答は3千人待ち?

チャンネル「大愚和尚の一問一答」は大愚和尚が住職になる前に、大学を卒業後いろいろな事業を自分で起こして、したりしている中で、過食や拒食そしてリストカットを繰り返す、ある少女の母親からの相談がきっかけで、始めたユーチューブのお悩み相談の番組でした。

いざ始めてみると連日のようにお悩みが届いて、人気のチャンネルとなって行きました。

様々な人生相談に対して、仏教の知恵からの答えを、一般人にも分かりやすく動画という形でボランティア的にしてくれています。

2023年7月時点において、相談はなんと3000人待ちとなっていたそうです。

動画を見ると、仏教の知識が無くても成る程と思ってしまいます。

抽象的ではなく具体的にこうして下さいと言ってくれるので、頼りになる回答になっていると思います。

◇3000人待ちを回避する方法

チャンネルの視聴者が悩み相談を申し込んでも3000人待ちでは、返事の動画がアップされるのは随分先になってしまいますね。

それを回避する方法も大愚和尚はいくつか用意してくれています。

その一つに大愚道場というのがあります。

過去に開かれた大愚道場の光景。多くの人が大愚和尚の講話を聴いている。

ホームページ https://taigudojo.busshin.or.jp/ に詳しい内容が出ています。

一種の講演会ですが、ただ話を聞くことで終わりではなく4~5時間もの長い時間をかけて、お話だけでなく瞑想の基本を学べ、会場で体験もさせてもらえる体験型授業もあります。

大愚和尚いわく、自己を改革し心に成長をもたらすカギは実は体にある、とのことです。

そこでこの道場でも体験型授業を取り入れているんですね。

さらに道場の最後には、質疑応答の時間も設けられているので、参加者は大愚和尚に直接質問ができ、その場で大愚和尚が答えてくれるのです。

そこでうまく質問ができれば、3000人待ちが回避できたことになりますね。

ホームページによると全国の各地で、大体月に1回のペースで大愚道場は開催されています。

参加費は1部までが1万円で、2部までなら2万円となっています。

◇もうひとつの回避方法

さらに別の回避方法として、大愚和尚が運営する佛心会に入会する方法もあります。

こちらは年会費、年額13,000円で、毎年更新していくやり方です。

これは昔で言う檀家になる、ということにほぼ近いもののようです。

依頼すれば葬儀や法事もしていただけるそうです。

大愚道場への優先案内もされます。一歩突っ込んだやりかたになりますね。

お寺継承のいきさつについて

大愚和尚は父親から寺の住職を引き継いでいますが、血筋としては祖父も現在の福厳寺ではない別の寺の住職をしていました。

父親は駒澤大学で教鞭をとっていたそうです。

ただ学生運動に協力したということで学校を出ることになりました。

その後現在の福厳寺の住職をするようになったということです。

大愚和尚には兄と妹がいて、次男であることから最初から住職になるとは決まっていませんでした。

学生生活の後、フルコンタクトの空手をしていて、整体院やジムなどのいくつかの事業を始めていました。

そういった会社経営には人、人材の育成が欠かせませんが、そういうことを考えていると家業である仏教は心理を言っていて、その仏教の考え方が経営において必要不可欠なのものと思い当たり、それまでもお寺のお手伝いはしていましたが、2015年に住職を引き継ごうと決心するに至ったのです。

◇住職をする決心に至ったエピソード

大愚和尚は駒沢大学を出ており、愛知学院大学の大学院まで出て仏教の勉強をしています。

父親はお寺の住職をしていて、自分自身も日頃からお寺の仕事を手伝っていました。

しかしなかなか住職になるという決心はつかず、アメリカに来ないかというお誘いもあったので、アメリカ行きを考えたりしているときに、ある用事で名古屋から東京に行く新幹線の中で、たまたま隣の席にパキスタン人の方が居ました。

いろいろ話をしているうちに、仲良くなり今自分は僧侶になるべきかどうか迷っていると言ったら、彼は宗教家というのは偉大です。

時代を超えて、真理の話を人々に伝える大切なお仕事です。

是非あなたはお坊さんになって下さい、と言われたそうです。

この言葉を言われたことで、最後の踏ん切りをつけてお坊さんになる決心がついたそうです。

実際、住職になってみれば、することがたくさんあって、それまでしていたいろいろな事業は人に任せるしかなかったようです。

経営は経営でもお寺の経営で手いっぱいになったのでしょう。

お寺に関連する仕事として佛心会の運営、大愚道場、佛心僧学院、そしてユーチューブとやるべきことがたくさんあって、とても仏教以外のことまでする余裕はないでしょうね。

どんな事業をしてきたか?経営とは?

前の段落でも少し書きましたが、大学院に行っているときに整体院、トレーニングジム、健康管理に関する事業などを手掛けていたそうです。

大学院で勉強するだけでも、けっこう大変だと思いますが、それとは別のしかも事業経営をするというのは、とてもバイタリティがあるということでしょうね。

そして漠然とお寺を継がないといけないという考えも、心のどこかに置きながら、でも自分は他のことで生活していけるように事業経営をして頑張ろうともしていた、ということでしょう。

◇経営というのは仏教の言葉

ところが不思議なもので、経営というのは実は仏教の言葉なんです。

経という字は布を織るときのたて糸のことで、「何のためにいきているのか」とか「人生において自分自身をどう生かすか」など人間が生きていくうえで縦に糸を通すという意味を表すそうです。

営はその筋を日々の行動によって現すこと。

そして昔禅寺において大きな法要を行うとき、その運営が上手く行くよう取り組むことを経営と呼ぶようになり、それがまたのちに企業の事業経営の意味として使われるようになりました。

なので大愚和尚は事業を頑張っているうちに、仏教の教えを深めていきたいと考えるようになり、仏門に入る決心をするに至りました。

回り道をしているようにも見えますが、お寺で育った大愚和尚の心の中には、小さい頃から少しづつその縦糸が紡がれていたのかもしれませんね。

まとめ

  • チャンネル「大愚和尚の一問一答」に寄せられているお悩み相談は、3000人待ちという超人気チャンネルとなっている。
  • 大愚道場という講演会に参加すれば、講演の最後に質疑応答の時間もあり、そこで質問ができ3000人待ちを回避できるかもしれません。
  • 大愚和尚が運営する佛心会に入会して、より大愚和尚に近づく方法もあります。
  • 自分で起業してお寺とは別の生き方を模索していた大愚和尚でしたが、企業経営にも仏教の教えが大事であることに考えが行きつき、仏教を実践するため、結局お寺を継ぐ決心をしたというのがお寺継承のいきさつです。
  • 事業としては整体院、トレーニングジム、健康管理に関する事業などを手掛けたが、事業において最も重要な人、人材の育成ということについて、仏教の教えが役に立つことに気づく。

大愚和尚はユーチューブや講演会大愚道場、オンライン講座佛心僧学院という風に、以前の檀家制度による布教ではなく、新しい現代にマッチした形での布教に勤めています。

檀家を会員制にするというのも、斬新なアイデアですし、年会費制という気軽さも良いですね。

新時代のお坊さんと言ったところでしょうか。

今後さらなる展開があるかもしれません。じっくりと見て行きたいですね。

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