森永卓郎と言えば、「書いてはいけない」などの暴露本の出版で話題となっていますが、がんの宣告を受けていて、その余命も気になります。
そんな森永卓郎の現在の病状はどうなのでしょう。
また8月5日に株価大暴落がありましたが、森永卓郎自身は7月に全保有株を売却していました。
がん治療の高価な医療費のため、売却は偶然だったと言っていますが、そこはさすがだなと感じます。
その辺りの事情を詳しく調べてみました。
森永卓郎の現在の病状は?
森永卓郎は1980年に東大経済学部を卒業してJT(日本たばこ産業株式会社)に入社。
その後三井情報開発(株)総合研究所や(株)UFJ総合研究所〈現三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)〉を経て、現在は経済アナリストとして活躍。
またタレント業や獨協大学経済学部教授でもあり、本の出版もし多忙な毎日を送っています。
さらにまた2020年からは埼玉県所沢市で小さな畑を借り、「マイクロ農業」と称したいわゆる自給自足のような生活を始めています。
自分が食べる野菜を自分で作って、生活費の負担を少なくするやり方です。
そんな森永卓郎は2023年の暮れにガンの宣告を受けたのです。
昨年12月27日にすい臓がんのステージ4の診断を受けたことを明らかにしていました。
◇がんと分かったのは定期検査の人間ドックから
森永卓郎は以前重度の糖尿病があって、薬による治療とダイエットにより克服に至りました。
その後も念のため定期検査を受けていて、体重が前よりも4~5kgも落ちることがあって、2023年11月に埼玉で自宅近くにある病院で人間ドックを受けました。
その時に冠動脈(心臓の周りにあり、心臓を動かすための血管)のまわりにもやもやとした影が映っていました。
それで担当の医師は、それはガンから浸潤してきたもので、おそらくすい臓がんだろうという診断でした。
しかもステージは4で、来年の桜を見ることはできないでしょう、と言われたそうです。
ちょっと体重が減ったぐらいでおおむね元気だったのに、検診をしていきなり医者からガンです、しかもステージ4、つまり末期で余命も短いなどと言われたら、本当にびっくりだったでしょう。
もう何も考えられなかったのではないでしょうか。
◇セカンドオピニオン、サードオピニオンを受けた結果は?
その診断に納得がいかなかった森永卓郎は、別の医者にも診てもらうことにしました。
しかし二人目、三人目の医師、それもがんの専門医が同じ診断を告げたので、さすがの森永卓郎も治療に入ることにしました。
その治療というのが、切除とか放射線ではなく化学療法の抗がん剤治療でした。
◇きつい抗がん剤治療
点滴を打つ部屋に行くと、ずらりとリクライニングシートが並び7~8人の患者が抗がん剤の点滴を受けていました。
患者はみな苦しそうな表情にはなっていなくて、軽い気持ちで点滴を始めました。
その時はどうも無かったのですが、その日の夜から容体が急変しました。
気持ちが悪くなり、モノが食べられなくなり、寝込んでしまいました。
抗がん剤治療をすると食欲がなくなる、とよく聞きますよね。その状態になったようです。
その後、体調はどんどん悪化し、最悪の状態に陥ったのは2日後の12月29日で、1日にイチゴを3粒食べるのがやっとで、意識も朦朧としてきました。
はた目にも森永卓郎の具合が相当悪いことはわかったようで、妻は2人の息子を呼び寄せました。
こうなったのはガンのせいではなく、抗がん剤治療の副作用のせいです。
投与するまではピンピンしていたそうですが、余程その薬が体に合わなかったようです。
◇診断が「原発不明がん」に変更となる
それで抗がん剤はやめて、体を元気にする点滴に切り替えて、体力の回復を待ちました。
徐々に元気になったとき、入院先を一度抜け出して、血液パネル検査というものを受けました。
アメリカにその検体を送って調べた結果は「95%の確率で膵臓がんではない」というものでした。
しかし体内に転移したがんはあるので、もともとがんが発生した場所が分からない「原発不明がん」というふうに診断が変更になりました。
◇現在の治療方法と体調について
抗がん剤は使用せず、免疫療法による全身治療を行っています。
具体的にはニボルマブ(オプジーボ)これは京都大学の本庶佑特別教授がノーベル賞を受賞したがん免疫治療薬で、がん細胞が免疫細胞の働きを止めているのを解除する薬で、患者自身の免疫細胞の力を回復させることでガンを叩こうという療法です。
森永卓郎の場合はこの療法に加えてNK療法という免疫療法もしています。
これは本人の血液から免疫細胞を取り出し、体外で増殖させて体に戻す療法です。
このような治療の結果、2024年8月時点での病状はというと、小康状態で体調が戻り、仕事ができているとのことです。
ただ90分働くと疲れてしまうので、仮眠をとるのだそうです。
6月に発売された『がん闘病日記』のあと、現在10冊の本の執筆を同時に進めているそうです。
そんなに一度に色々な本を書くことができるの、と思ってしまいますよね。
でも多少あせりもあるのでしょう、今やらなければ、という思いが強いのでしょう。
またラジオのレギュラー番組が6本、テレビの『がっちりマンデー!』にも出るし、大学の授業は週3コマあり、ユーチューブにもコラボで出演、講演会も月1回、さらに驚くことに埼玉での農業など数えきれないほどの仕事に従事し、1日に18時間ぐらい働いているそうです。
健康な人間でもこれだけ働くのは、なかなか大変だと思いますが、森永さん本当に病気なんですか?と言いたくなりますよね。
余命のことも最初に言われた4か月は過ぎたとは言っても、多少気にはなるでしょうから、文字通り必死に頑張っておられるのだと思います。
でもあまり無理をして、病状が悪化しないように気を付けて欲しいですね。
株価暴落前の7月に全保有株売却はさすが!
2024年8月5日、日本株は大暴落しました。
それに対して、森永卓郎は「いまは逃げの一手です。株価はこれからどんどん下がっていく。最善の手は老後資金をすべての投資先から引き揚げること。NISAのような制度には指一本触れてはいけません」と言っています。
経済アナリストとしての彼の読みはそのようになっているんでしょう。
ちなみに、森永卓郎自身は7月中に手持ちの株をすべて手放しています。
「がん宣告をされて以降、自由診療のため毎月100万円以上のお金がかかることになり、それに背中を押される格好で7月12日に全株を処分しました。タイミングよく売れたのは偶然だったのです」と言っていますが、やはり経済アナリストとしての先の読みも当然あったからだと思います。
いずれにせよ、森永卓郎の病状や日本経済の状態を考えれば、株の売却は本当に良かったです。
あとは少しでも余命が伸びて、やり残した仕事すべてをやり切って欲しいものですね。
それと森永卓郎の身体を襲ったガンは、忍者のような正体不明のがんだったので、改めてがん治療の難しさを私たちに教えてくれているように思います。
昔からガンと医療の戦いはずっと続いていますが、勝利できている癌は一部で、まだまだ難しいものが多いように感じます。
もし自分の身に降りかかってきたときは、あらゆる知恵を動員してガンに立ち向かいましょう。
最後まで諦めずに。
そして元気なうちにやりたいことをやっておくべきかな、とも思いますね。
まとめ
- 森永卓郎は2023年の暮れにすい臓がんのステージ4の診断を受けたが、その後診断が「原発不明がん」に変更となり、免疫療法による全身治療を受け、現在の病状は多忙な仕事ができるまでに回復している。
- 8月5日に株価の暴落がありましたが、株価はこれからもどんどん下がっていくと言っており、自身も2024年7月に全保有株を売却していた。
森永卓郎のガンは診断がすい臓がんから原発不明がんに変更となり、余命も4か月と言われていたが、2024年8月時点で既に8か月を経過している。
まだ多くの仕事を抱えていて、寿命の許す限りそれらの仕事を成し遂げたいという思いで日々頑張っています。
今後まだまだ暴露本なども出てきそうで、森永卓郎からは目が離せませんね。
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