高校生など若い世代を中心に人気を集めているロックバンドの羊文学。
自分が自分らしくという、ギターボーカル塩塚モエカの生き方を反映するような、日常の言葉による素朴に綴られた詩が聞く人の共感を呼んでいます。
そんな羊文学の読み方、名前の由来は?またバンド結成のいきさつや、その特徴について解説します。
羊文学の読み方、名前の由来は?
まず羊文学の読み方は、「ひつじぶんがく」です。そのままですね。
ちょっと変わったバンド名ですがこの名前の由来は、バンド結成時にギターボーカルの塩塚モエカが好きだったバンドの名前に羊(sheep)が入っていたのと、モエカが通う学校がキリスト教系だったので聖書にも触れることが多く、その中で神聖な生贄としても羊が出てきます。
そんな関係で羊に興味があったので名前に付けたということです。
そして文学というのは、音楽だけにとどまらず、もっと大きなこともやってみたいという希望があったので文学としたそうです。
このように塩塚モエカはwebマガジン「SPINNER」のインタビューの中で語っています。
塩塚モエカは何事にも強いこだわりをお持ちのようですね。
バンド結成のいきさつについて
羊文学の発起人・塩塚モエカは幼稚園の頃から歌うことが好きで、将来は歌手になりたいと思っていました。
小学生の時、シンガーソングライターのYUIや中島美嘉に影響を受け、中学受験が終わった頃、自分でギターを弾いて歌うようになっていました。
そして塩塚モエカが中心となって中学3年の終わり頃の2011年に、5人によるコピーバンドとして結成したのがオルタナティブ・ロックバンド羊文学の始まりです。
中学生でロックバンドを結成するなんて、よほど音楽が好きで、しかも行動力が半端ないですね。
結成当初は5人組でしたが、メンバーが高校生なので受験のために活動休止したり、メンバーの脱退があったりなどして幾度かのメンバーチェンジがありました。
2015年にドラムのフクダヒロア、2017年にベースの河西ゆりかが加入し、塩塚モエカとともに以降この3人で活動をしています。
羊文学の楽曲には「ありのままの自分を生きる」という前向きなメッセージが込められていて、その飾らない姿と繊細なサウンドが多くのファンの心を捉え、共感を呼んでいます。
それにしてもフクダヒロアの髪型は個性的ですね。
わざと性別が分からなくするために、両目を完全に隠れるように前髪を垂らしているのかなと思わせます。
◇塩塚モエカの学歴、就職について
塩塚モエカの学歴は慶応大文学部卒業で美術史専攻です。
ミュージシャンとしてめずらしい高学歴ですね。
慶應義塾大学文学部出身の有名なミュージシャンには”竹内まりあ”がいますが、竹内まりあは中退しています。
塩塚モエカは大学卒業後一度就職して、1年程で辞めたようです。
某広告会社に勤めていたというラジオ番組での発言があります。
羊文学の音楽活動も大学生活や就職など、両立の難しい事情をこなしながらやってきたんですね。
塩塚モエカの中では、色々な葛藤を乗り越えての音楽活動だったようです。
◇メジャーデビュー
そんな中、羊文学は2020年8月19日「砂漠のきみへ / Girls」でソニー・ミュージックレーベルズの”F.C.L.S.”よりメジャーデビューを果たしました。
これで塩塚モエカも音楽活動に専念していける手ごたえを感じたんではないでしょうか。
羊文学の特徴は?
◇特徴
バンド羊文学の特徴を、インタビューに答えた塩塚モエカの言葉を元にまとめてみると・・・
・女の子でもかっこいい音楽をやりたかった。
女の子だからと言ってもアイドルっぽくはならないように気を付けてやっている。
一本筋が通っている印象ですね。
・バンド名に文学とあっても、塩塚モエカとしてはただ単に日記を書くような感じで、特に韻を踏んだり、暗喩を使ったりせず、見てきた通り感じたままに文字にして行っている。
日常使う言葉で綴っている。素朴な感じがいいんでしょうね。
視聴者からは綺麗で澄んだ声が良いという反応も多いですね。
・自分が自分らしく等身大でいること、私は私、と自分を認めたりすることが作品の奥にあるテーマ、と言ってます。
この辺りは現代の若者へのメッセージという風にも取れそうですね。
人からの束縛を受けず、自分を大切にしていく、そんな塩塚モエカの生き方が伝わってくるようにも感じます。
・40歳ぐらいになった時「いつも通りいるね」みたいに人から言われるバンドになりたい。
消費されるだけに終わりたくない。長く残る音楽を丁寧に作っていきたい、と言っています。
この言葉から音楽を一生の仕事にしようという決意は感じられますね。
◇ドラムのフクダヒロアを入れた理由
塩塚モエカがフクダさんに声をかけたのは、ルックスが決め手のひとつだったそうです。
もともとは女の子を入れたいと思っていたけれど、女の子に見えるからいいかって、そしてドラムも上手だったので、ということです。
そうですよね、フクダヒロアは一見女に見えますよね。なるほどという話ですね。
◇迷いは無くなったか?
2022年6月のツイッターの情報に、ラジオ番組での塩塚モエカの発言で、「一度就職していたが、結局バンドも会社も中途半端になったのでバンドに絞ったが、迷いは今もある」と言っています。
前の段落でメジャーデビューのことを書きましたが、メジャーデビュー後でも多少迷いの気持ちはあるんですね。
でもメジャーデビューした2020年はまだコロナが大変な時期でしたし、2023年の現在でも完全解決ではなく、いまだにマスク姿の人は結構います。
コロナだけでなく今世界で起きているいくつかの戦争や、韓国・中国・北朝鮮などの気になる情勢など、社会には不安がいっぱいある中で、音楽活動がどれだけできるのかは、他の多くのミュージシャンも気になっているんじゃないでしょうか。
でも心配してもどうにもならないことでもあるし、自分の決めた道を突き進んで欲しいなと思います。
プロのミュージシャンになるのは塩塚モエカが子供の頃からの夢でしたからね。
まとめ
- 羊文学の読み方は、「ひつじぶんがく」です。
- 名前の由来は、塩塚モエカが好きだったバンド名に羊(sheep)が入っていたのと、音楽だけにとどまらず文学というくくりでの大きなことにも挑戦したいという思いから羊文学とした。
- 塩塚モエカは小さい頃から歌が好きで、小学生の時シンガーソングライターのYUIや中島美嘉に影響を受けギターでバンドを結成したいと思っていて、中3の終わりに5人でコピーバンドとして始めだした。
- 羊文学の特徴は、女の子でもかっこいい音楽をする。自分が自分らしく等身大でいて、私は私、と自分を認めたりすることが作品の奥にあるテーマとしている。
2022年3月に「高校生最新トレンドランキング次に来るトレンドは?10選」に選ばれた羊文学は高校生を中心に、若い人からの人気を集めているオルタナティブロックバンドです。
自分が自分らしくという、塩塚モエカの生き方を日常使う言葉で綴る素朴な感じに多くの人が共感するんでしょうね。
羊文学は海外でのライブにも成功していて、今後の益々の活躍が期待されます。
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