パールでカジュアルなネックレスを手作りで作れるとお手軽で嬉しいですよね。ここでは真珠アクセサリーの手作り方法を初心者にも分かりやすく解説していますので是非参考にしてみてください。
カジュアルなイメージを出すために、今回は真珠と淡水真珠を使い、それに加えてインカローズなどの半貴石を組み合わせるなど工夫しています。
カジュアルで安価、しかも使えるシーンの多い手作りネックレスでお友達にも自慢しちゃいましょう!
真珠はフォーマルな場面で使われるというイメージが強い
真珠というと、どうしてもフォーマル使いという印象が強いです。例えば結婚式、お葬式、入学式、卒業式を始めとして人が集まる何らかの会、だから1年に1~2回しかないような特別の改まったときに使うものという感覚を持たれている人、が多いと思います。
実際、高額な真珠を購入された場合は大事にしておこうという思いから、そういう使い方になるのも仕方のないことでしょう。でもせっかく真珠を持っていても、長い間タンスの肥やしにしてしまって、真珠を使う機会がほとんどないというのはもったいないことです。
宝の持ち腐れにしないためにも、普段からちょっとしたお出かけの時にも、真珠を着けてみてください。きっと楽しい気分になると思います。お手持ちの真珠がどうしてもフォーマルだと感じられるなら、この記事でご紹介するような、パールのカジュアルネックレスなど真珠アクセサリーを検討されてはいかがでしょうか。使ってみると意外に多くの場面で使えるものですよ。
普段からもっと真珠を身に着けよう!
本題のカジュアルネックレスの話に入りますが、通常の白の真珠のネックレスをもっと多くの機会に使われて良いと思いますが、デザイン自体がカジュアルな真珠アクセサリーであれば、さらに使いやすくなります。
真珠を使い、かつカジュアルなデザインのネックレスというのは、市販されている宝飾品の中では、それほど多くは出ていません。その理由は、やはり真珠はフォーマルという感覚をメーカー側も、そして消費者側も持っているからだと思います。
またコスト面を考えた場合、真珠を入れるとどうしてもやや高額になってきます。カジュアルなら安価で楽しいデザインのイミテーションで良い、という意識が消費者の側にあって、それに応じた商品をメーカー側も作っているのでしょう。
ということで、真珠でネックレスというと、やはり真珠そのものの値打ちを全面に出した、通常のオール真珠のネックレスが大部分になってくる訳です。
そこで私は真珠と半貴石(水晶や、アメジスト、トルコ石など)を組み合わせたファッショナブルな真珠アクセサリーを作ってみました。なぜ半貴石と真珠を組み合わせるかと言うと、半貴石は大部分が真珠よりも安価で、しかも色が鮮やかだったり、真珠にはないさまざまな色目のものがあるので、カジュアル感を出すには非常に良い宝飾素材だからです。
真珠と半貴石を組み合わせると、真珠からくる高級感と、半貴石からくる楽しさやカジュアル感の両方が出てフォーマルではない真珠という、新しいアイテムが出来上がります。
真珠は半貴石との組み合わせで楽しくなる!
フォーマルではなくカジュアルなイメージを出すために、真珠以外に半貴石であるインカローズと淡水真珠を組み合わせてみました。
半貴石のインカローズについて
半貴石というのは、ダイヤ、ルビーなどの四大宝石以外の天然の宝石のことです。
半貴石の中でもインカローズはピンク色で、それだけでもかわいい感じが出ますが、さらにバラの花の模様に彫った石を使いました。
淡水真珠について
この記事で紹介しているカジュアルネックレスに使う淡水真珠はもともと、黒とゴールドのツートーンカラーのネックレスだったのを、糸を切ってネックレスの材料として使用しています。
淡水真珠も半貴石と同様に、真珠と比べると比較的安価でカラフルな材料ですのでカジュアル感を出すのに適しています。
アジアンコードについて
真珠と石を通すのは糸やワイヤーではなく、アジアンコード(アクセサリーで使われる。材質はポリエステル)を使ってみました。
アジアンコードというのは要するに「ひも」で、真珠でネックレスを作る際には普通は糸やワイヤーを使いますが、あえてひもにすることでやや高級感を押さえて日常感、カジュアル感を演出しています。
真珠について
ネット通販などで5000円以下ぐらいの真珠のカジュアルネックレスを調べてみると、真珠にはイミテーションが使われている場合がほとんどとなっています。
本真珠を材料に使うと、どうしてもコストが高くなってきます。それでイミテーションを使っているサイトが多いのだと思われます。
しかし私の作ったネックレスでは、本真珠を2個だけにおさえていますので、材料全部の原価を合わせても2000円ぐらいに抑えています。小売価格としては5000円ぐらいになるのではないかと思います。やはり本真珠を使うと気品が感じられ高級感も出てきます。
その作り方を説明します。
各材料を用意する
- インカローズの穴あけ済みのきれいな石(バラの花の模様が彫刻されている)1個
- 7ミリの本真珠(1ミリで穴あけ)2個
- 7ミリの淡水真珠2個(色は黒とゴールド、これも1ミリで穴あけ)
- 太さ0.8ミリのアジアンコード
- 2ミリのカシメフック1組
真珠アクセサリーを手作りするのに必要な道具は接着剤とペンチ。
接着剤は金属を接着する2液混合タイプ5分間型、ペンチは先が細いものならアクセサリー用の平やっとこや、ラジオペンチなどでも良いです。
ただしカシメ金具にキズが付かないようにラジオペンチなら先の部分に厚紙を巻いてテープで止めるなどした方が良いです。このフックのカシメはそれほど硬いものではないので、あまり力は要りません。
インカローズ
インカローズで薔薇の花模様に彫った石はめずらしいものです。
私はそれを10数年前に神戸国際宝飾展I.J.K.で見つけて仕入れました。
I.J.K.は神戸で毎年5月に開催されていて、海外の出展ブースの中に半貴石の専門の会社があり、インカローズも販売されていました。その時のインカローズの値段は、1個300から500円ぐらいだったと思います。
薔薇の花カットのインカローズをネットで探すには、「パワーストーン、インカローズ、12mm玉、cocoro堂」で検索すると1個1500円ぐらいで買えるサイトが出てきます。(今はどうやら値上がりしているみたいです。)
真珠
7mmの本真珠は「本真珠、両穴、バラ珠」で検索すればいろいろと出てきます。
特に「若狭パール、両穴」で調べると送料込みの価格で9個1300円程で買えるようです。
淡水真珠
淡水真珠は「淡水真珠、両穴、バラ珠」で検索すると出てきます。
しかしいろいろなネックレスを複数本作ってみたいとお考えの方なら、あまり高価ではないので淡水のマルチカラーのネックレスをネットで買い、糸を切ってバラ珠にするという手もあります。
1本の淡水ネックレスを切ればバラ珠が数十個できますので、それで作ったネックレスをお友達にプレゼントしたり、ご自分でオリジナルのデザインネックレスを作ったりしても楽しいと思います。
コード、カシメフック
コードやカシメフックは私は東急ハンズで買いましたが、ユザワヤなどでもあると思います。コードは176円でいろいろな色がありますが、私は汚れが目立ちにくいように焦げ茶色を選びました。カシメフックは210円でした。
作成の手順
⑴コードに石と真珠を通す
コードに石や真珠を通すのは意外と難しいです。コードは柔らかいのでそのままでは通せないので、コードの端が細くなるように加工し接着剤で固めます。コードの端をハサミで斜めにカットし、コードの繊維を指でほぐしてから金属用の接着剤を少量付けて、指でこよりを作るのと同じ要領で、先をとがらせるようにして乾かし固めます。
接着剤は5分硬化タイプでも、30分間は置いた方が良いです。十分に固まっていないと石を通すことができません。
コードのとがった先に石や真珠を少し差し込んでから、細い針でコードを押し込んで通していきます。コードの先端が珠の反対側の穴から少し出てきたら、先端を引っ張って通していきます。
⑵コードに石と真珠を接着剤で固定し、金具を付ける
コードに石と真珠が通せたらそれらの位置を2.5cm間隔となるように、接着剤で接着していきます。
石をセンターにして、真珠を2.5cm間隔ぐらいに配置すると、ちょうど胸元に良く見える位置に石と淡水真珠それにアコヤ真珠が見えるので、見栄えがとても良いです。
全長40cm程にして、コードの両端にカシメフックという金具を付けます。
この時コードは細くて、このままではカシメの作業がしにくいので、余ったコードを金具の長さに切ったものを2本、ネックレスのコードと一緒にしてカシメます。そしてカシメをする時に、コードに接着剤を少量付けてからカシメ作業をすると、コードと金具のつなぎは丈夫になり、完璧です。
完成!
このネックレスなら何かのパーティーや集まりにも気楽に使えますし、普段に使っても良いです。
(このデザインは私のオリジナルなので、どこのお店、サイトにもありません。)
まとめ
- 真珠をお持ちの場合、もっと多くの機会に使うようにしてほしいです。
- 本真珠を使った宝飾品で、カジュアルなデザインのものはあまり多くない。
- 真珠に半貴石を組み合わせたカジュアルな真珠アクセサリーは、安価で気軽にいろいろな場面で使えるのでお勧めです。是非、手作りしてみてください。
この記事ではインカローズという半貴石を使用しましたが、他にもたくさんの種類の半貴石がありますので、組み合わせを変えればいくらでも別のデザインができます。
また良いデザインができれば、記事にしたいと思っています。
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